保存整備 / 天守閣の整備

天守閣整備事業の進捗情報

天守閣整備事業の進捗情報

特別史跡名古屋城跡木造天守整備基本計画の取りまとめに向けた取り組み

1.復元の方針

名古屋城天守閣整備事業においては、文化庁の「史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準」に基づく「復元」として、豊富な史資料により、外観のみならず内部の意匠・構造等を含めて、可能な限り史実に忠実に天守を復元するとともに、多くの方に木造天守の歴史的・文化的空間を体感していただけるよう、防災上(構造、防火・避難)の安全性やバリアフリーの配慮に必要な現代設備を付加することとします。
なお、現代設備の付加については、伝統的な木造軸組建築の重要な構成要素である木造天守の主架構(梁・柱等)を変更せず、設置場所、形態、意匠等に十分な配慮・工夫を行うこととします。

復元の方針の画像

史跡等における歴史的建造物の復元等に関する基準(文化庁)

2.防災上の安全確保

1.防災設備

  • 3 階から4 階に階段を1 か所増設
  • 5 階から4 階への救助袋式避難ハッチを設置
  • 火災時の煙の拡散を防ぐため自動閉鎖機能を有する扉を付加
  • 避難誘導灯、監視カメラ、煙感知器、非常放送設備等の設置
  • 消火機器(スプリンクラー、屋内消火栓、消火器)の設置 など

2.構造補強

  • 間仕切りの板壁内部に地震時の建物の揺れを吸収するダンパーを設置
  • 現天守閣のケーソン基礎の使用、1 階外周部(入側)を支える基礎構造 など

3.バリアフリー

1.バリアフリー設備

  • 2022年(令和4)に「名古屋城木造天守の昇降技術に関する公募」で選定した垂直昇降設備の設置
  • スロープの設置(内苑~小天守出入口、橋台、大天守出入口~地階廊下 他)
  • 敷居の段差解消プレート(置き式)
  • 階段の昇降を補助する手摺の設置 など

天守閣整備事業におけるバリアフリー

2.バリアフリー整備相談支援事業の当事者参画の場

木造天守のバリアフリーの方針の取りまとめに向けて、障害者や高齢者をはじめ配慮を必要とする当事者との建設的対話を行うバリアフリー整備相談支援事業の当事者参画の場を活用しています。

※以下の資料は名古屋城関係分のみの抜粋です。

4.有識者会議

有識者から意見等を聴取しながら特別史跡名古屋城跡全体の整備について検討するため、特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議を開催しています。
全体整備検討会議の中には、建造物部会、石垣・埋蔵文化財部会、庭園部会、天守閣部会を設け、重要文化財建造物、石垣、二之丸庭園、天守閣等について、専門的見地から意見等を聴取しながら整備についての検討を行っています。

有識者会議

5.特別史跡名古屋城跡木造天守整備基本計画(案)

 2023年(令和5)6月に取りまとめた「特別史跡名古屋城跡木造天守整備基本計画」の案です。引き続き精査し、内容の充実を図ります。

01_表紙、目次
02_第1章_木造天守復元の概要
03_第2章_石垣等遺構の保存
04_第3章_現天守閣の記録の保存と記憶の継承
05_第4章_復元の根拠資料
06_第5章_復元時代の設定
07_第6章_復元原案の考証
08_第7章_現天守閣の解体・木造復元時における仮設計画
09_第8章_復元計画と活用
10_図面編表紙
11_図面編第1章_復元計画
12_図面編第2章_現天守閣
13_資料編表紙
14_資料編第1 章_木造天守復元の概要
15_資料編第2 章_石垣等遺構の保存
16_資料編第3 章_現天守閣の記録の保存と記憶の継承
17_資料編第4 章_復元の根拠資料
18_資料編第7 章_現天守閣の解体・木造復元時における仮設計画
19_資料編第8 章_復元計画と活用

※資料編の章(第1章~第4章・第7章・第8章)の番号は、本編に合わせた番号です。

 

市民向け説明会・シンポジウム

天守木造復元事業の進捗等について、市民の皆様へ直接説明を行うため、市民向け説明会・シンポジウムを開催しています。

  

整備工事

1.整備工事の進捗状況

名古屋城天守閣整備事業では、特別史跡名古屋城跡の本質的価値の理解を促進するため、「金城温古録」や「昭和実測図」「ガラス乾板写真」など、現代に残された豊富な資料に基づく天守の木造復元を進めています。
工事内容等は以下をご参照ください。

名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材)

2.石垣の調査及び石垣保存対策工事

名古屋城天守閣整備事業では、特別史跡名古屋城跡の本質的価値を構成する石垣等の遺構を傷めることのないよう、保存を図りながら進めています。そのためには天守台石垣等遺構の現況を正確に把握し、その状態に応じた保存の方針を立てる必要があります。
これまでに、石垣測量調査、石垣現況調査、石垣の根石を調べる発掘調査など数多くの調査を行い、石垣の現況把握に努めてきました。
現在、調査で把握した石垣の劣化状況に対して、保存対策が必要となる石垣について、優先的に保存対策工事を行う必要がある石垣から順次、保存対策工事を行っています。
調査及び工事内容は以下をご参照ください。

石垣調査

石垣保存対策工事

3.価格等の交渉結果について

工事契約締結に至るまでの価格等の交渉経緯です。

「名古屋城天守閣整備事業史跡内仮設工事」及び「名古屋城天守閣整備事業先行工事 (木材の製材)」に係る価格等の交渉結果について(ダウンロード:PDF)

「名古屋城木造天守閣実物大階段模型及び展示施設棟建設工事」に係る価格等の交渉結果について(ダウンロード:PDF)

「名古屋城天守閣整備事業令和6年次石垣保存対策工事」に係る価格等の交渉結果について(ダウンロード:PDF)

「名古屋城天守閣整備事業令和7年次石垣保存対策工事」に係る価格等の交渉結果について(ダウンロード:PDF)

「名古屋城天守閣整備事業先行工事(木材の製材)の追加の木材保管費」に係る価格等の交渉結果について(ダウンロード:PDF)

  

財務諸表

名古屋城天守閣特別会計に関する財務諸表です。

  

その他のお知らせ

1.天守閣の閉館について

1612年(慶長17)に完成した名古屋城天守。史上最大級の延床面積を誇った五層五階地下一階の建造物で、城郭としては国宝第一号に指定されました。
1945年(昭和20)、戦災により焼失しましたが、戦後、市民の多大な寄附により鉄骨鉄筋コンクリート造の建造物として再建されました。しかし、再建から半世紀が経過し、設備の老朽化や耐震性の確保などの問題に対応するため、現在、閉館しています。
名古屋城には、天守閣以外にも、近世城郭御殿の最高傑作である本丸御殿など、多くのみどころがあり、天守閣閉館中も引き続き開園しています。是非お越しください。

閉館中の天守閣の内観は、以下のGoogleストリートビューからご覧いただけます。

2.マンガ「君の名古屋城」

1. 概要

天守閣整備事業について広く知っていただくため、名古屋城の歴史や天守閣整備事業の意義等をわかりやすく伝えるマンガを制作しました。

2. あらすじ

主人公ハルは、名古屋で生まれ育った若者。高校卒業後、なんとなく名古屋城内でアルバイトを始めて2か月経つが、名古屋城にはまるで興味がない。名古屋城が大好きで毎日のように通うヨシさんは、そんなハルの無関心さを嘆き、名古屋城の素晴らしさ、名古屋城が名古屋の人々にとっていかに誇りであるかを、会うたびにハルに説明しようとする。
最初は反発していたハルだったが、ヨシさんに木造復元後の本丸御殿を案内してもらい、さらに、天守の木造復元についても話を聞くうちに、少しずつ名古屋城に興味を持ち始める。
そんなある日、ヨシさんが体調を崩して入院することになった。ショックを受けるハルが決意したことは...。

3. 配架先

市立小学校、中学校、特別支援学校、図書館、トワイライトスクール・ルーム、児童館、市民情報センター他

4. マンガ制作

甲斐 冬雪氏
 ・名古屋市出身
 ・講談社「週刊少年マガジン編集部」主催 第93回新人漫画賞佳作受賞

3.天守閣整備事業に関する動画

1. 名古屋城天守閣木造復元イメージCG

株式会社竹中工務店による名古屋城天守木造復元イメージCGです。

名古屋城天守閣木造復元イメージCG

2. ガラス乾板写真からのCG

ガラス乾板写真からCGへと移り変わるムービーです。

ガラス乾板写真からのCG(YouTube)

3. 名古屋城天守閣木造復元イメージVR

天守閣整備事業の機運醸成を図るため、木造復元イメージVRを作成しました。VR映像のほか、英語字幕付きのVR映像体験のデモンストレーション動画をご覧いただけます。

名古屋城天守閣木造復元イメージVR 全編(YouTube)
名古屋城天守閣木造復元イメージVR 短編(YouTube)
名古屋城天守閣木造復元イメージVR デモンストレーション動画(YouTube)

4.名古屋城の歌「西の丸の榧の木」

名古屋城の管理運営・保存整備及び調査研究等に関わる職員が協力し、天守閣整備事業の機運醸成と城郭への愛着の思いを込めた歌を制作しました。

メインミュージックビデオ(YouTube)
名古屋城の四季(カラオケver.)(YouTube)
金シャチ誕生(インストゥルメンタルver.)(YouTube)
ガラス乾板写真と木造復元CG(オルガンver.)(YouTube)